アクション映画だと思ってたトップ・ガンが、ヒューマンドラマだった話

公開から大分経ったがようやく観ることができた。
前作が公開されたのは1986年。36年振りの続編なので前作を知らない人が多い中
高評価が多い良策として評判な作品。
自分は恐らく前作を観ているのだろうが、恐らくというくらいあまり記憶にない。
それでも感動できるほど素晴らしい作品だった。
ネタバレにならないよう注意しつつ、その感動を伝えられればと思う。

目次

●前作を知らなくても楽しめる

主役のトム・クルーズをはじめ、登場人物は前作とほぼ同じ。
人間関係も引き継がれているので、当然前作を知っていた方がすんなり物語に入っていけるが、
前作の記憶がほとんど無いまま観ても感動できたので、それは大した問題ではない。

説明的にならないよう、上手く過去の映像を使っているし、登場人物の会話からも
どんな関係なのか推測できるようになっている。
この辺は、回想シーンで説明しがちな邦楽との大きな違いだと思う。

●アクションシーンは手に汗握る

タイトルにあるように戦闘機でのアクションシーンは最高に迫力があって引き込まれる。
特に最大の見せ場であるミッション本番は手に汗握るし、ラストの戦闘では
いがみ合っていた2人の共闘もあって最高にヒートアップした。

●人間関係の変化が一番の魅力

アクションシーンが注目されがちだが、この作品の一番の魅力は人間関係の変化だと思う。
人にものを教えたことがない教官が、若いパイロットをどうやって育てていくのか、
どうやって教習生の信頼を得ていったのか、チームワークのない教習生たちになぜチームワークが生まれたか。
どれも今の日本の教育に必要なものばかりではないだろうか。
それらの要素がすべてラストの抱擁に繋がっていると考えると、また感動してくる。

●まとめ

2〜3ヶ月振りの映画だったが、これは映画館で観て良かったと思う。
DVDなどで観ても恐らく感動はするだろうが、これほどの没入感と感動は得られなかったと思う。

余談だが、今回はドルビーアトモスという特殊な音響化での上映を観た。
通常の映画館でも迫力があるが、これはそれ以上の迫力だった。
戦闘機のバックファイヤーはもちろん、環境音までリアルに再現してくれて作品に入りやすかった。
料金的にも通常より600円ほど高価だが、それだけの価値はあったと思う。