目次
●はじめに
Lenovoがブラックフライデーのアウトレットセールで、
本来は4万1738円(税込)が2万3900円(税込)で変えた。
アウトレットとは言え、新品同様の品質でメーカー保証もしっかり付いているので、
中古品よりも安心して買える。
以前から手軽に使えるChromebookには興味があったので、
この機会にChromebookデビューをしてみた。
結果は「最高ではないが最適」。
部分ごとにレビューを交えながらその意味を説明していこうと思う。
●ディスプレイ
ディスプレイは10.1型、 IPS液晶 (1920×1200ドット、約1,677万色)。
有機ELやminiLEDなど最新のディスプレイに比べると画質はどうしても劣って見えるが、
You Tubeくらいなら十分。ただ色味は若干寒色系が強い。
iPadの方が人肌が温かい肌色をしている。
文字もくっきりしているのでWEB閲覧も快適にできる。
ただ横置きにした際(キーボードを付けたスタイル)だと、
縦の長さがパソコンよりも若干短いので、スクロールの量が多いことがマイナス点。
また、ご操作を起こすほどではないが、タッチパネルの感度も
iPadに比べるとイマイチ感度が良くない。
不満点も上げたが、2万円台のChromebookの多くがHD画質だったことを踏まえると、
2万円台でフルHD画質のChromebookが買えたのは良かったと思っている。
●スピーカー
横置き時はステレオで聞けるが、縦位置では片側からしか聞こえない。
音質も低音が弱く、ボリュームもそれほど大きくはない。
モノラルスピーカーの無印iPadの方が聴き応えがある気がする。
長時間の音楽鑑賞や映画鑑賞には向いていない気がする。
●拡張性
端子は充電も兼ねたUSB-C端子が一つのみ。
外部モニターやSDカードの使用にはハブが必要となる。
スピーカーが弱いので、せめてイヤホン端子くらいは付けて欲しかった。
iPadProも同じ仕様だが、タブレットのiPadに対して
こちらはキーボード付属のラップトップという位置付けなので、
せめてラップトップ機と同等の拡張性は欲しかった。
●メモリ
メモリは4GBで増設不可。
ドン・キホーテなどの格安PCと同程度だが、Chromebookでは十分。
10個以上タブを開いても快適にWEB閲覧できる。
SSDは128GB。eMMCだがクラウドをメインで利用するChromebookでは
SSDの速度はそれほど気にする必要はないと思う。
●カメラ
背面には800万画素の広角カメラが一つのみ。
最近主流の超広角カメラやナイトモード、ポートレートモードなどの特別な機能は無い。
画質も特別良くはないので、メモ程度しか使い道はなさそう。
インカメラは200万画素。オンラインミーティングには十分。
タブレットやパソコンでカメラを多用する機会はそうないと思うので、
ここは特に気にならなかった。
●バッテリー
オンラインセミナーやYou Tubeなどの動画を2時間ほど視聴して、
グーグルマップ、ドキュメントでの文章作成を2時間ほどしても60%以上は残っていた。
がっつり動画編集などの重たい作業でもしない限り、1日は十分持つと思う。
もっともChromebookでそんな使い方はしないだろうが。
ただ、このバッテリーの持ちは予想以上だった。
M1MacBookは試していなが、普段旅行に持ち歩いている
intel製のMacBookに比べるとはるかに持つ。
intel製のMacBookは文章作成などの軽い作業でも、
おかまいなしに容赦なくバッテリーが減っていく。
●キーボード
キーボードはJIS配列。キーピッチはこのサイズでは十分。
キーストロークも十分に深いので押している感じはしっかりある。
昔のMacBookのようなバタフライキーボードに比べると打ちやすい方だと思う。
不満点を上げるなら、右側のキーサイズが小さいこと。
エンターキーが小さいだけならまだしも、かな入力に必要な
使用頻度が多いキーも細長くなっているので、普通に文章を打っていても
慣れるまでは打ち間違いが起こりやすい。
重さがそれなりにあって裏側が滑りにくい素材なので、
使っていてキーボードがずれることはほぼない。
本体から電源が供給されるのでキーボードを充電する必要はないが
キーボードと本体を分離させて使うこともできない。
キーボードをPCスタンドに乗せたり、MOFTのようなスタンドも付けられないので、
キーボードに角度を付けることができない。
ヒンジがやわらかい。と言うかふにゃふにゃなので
折り畳んだときに本体とキーボードがずれるのは持ち運ぶ際に注意が必要。
iPadのように磁力でくっつく仕様なら使いやすかった。
●トラックパッド
パソコンに比べると精度、操作性ともに格段に落ちる。
MacBookでは軽い操作で思ったところに動かせるのだが、
予想外の動きをすることがままある。
クリックも中央部分でしか押せない。
マルチタッチに対応しているので、ピンチインやピンチアウトなど
スマホやタブレットと同様の操作ができる。
●携帯性
端末自体の重さは約450g。11インチのiPadと同じくらい。
キーボードとカバーを足すと約920g。
これは12インチのMacBookと同じくらいだが、
キックスタンド式のため膝の上で使ったりはできない。
机に置く際も、ノートPCならキーボード分のサイズがあれば良いが、
それ以上のスペースが必要になる。
更にPCスタンドも使えないので、キーボードに角度を付けることができない。
●その他(主に不満点)
通信方式はWi-Fiのみ。iPadのようなセルラーモデルが無いことが気になった。
パソコンとして見るなら当然かもしれないが、タブレットとして見ると不満に感じる。
特にChromebookはオンラインでの作業が前提とされるので、セルラー対応は標準にして欲しい。
カバーは脱着用に磁石が入っているせいか見た目の割にけっこう重い。
ideaPad duet専用としてか使えないことも不満。
キーボードにはバッテリーもBluetoothも無いので、
iPadなど他のタブレットに使いたくてもできない。
●まとめ
初めてのChromebookだったが、結論から言うと「これは使える」という印象。
WindowsやMacのように「何でも」というわけにはいかないが、
用途さえはっきり定まっていればとても快適に使える。
ただ。ChromeやChromebookの設定は、最初ちょっと戸惑うかも。
それさえ乗り越えて自分仕様に仕上げていけばとても良い、
そしてとても面白い端末だと思う。
昔からこうしたモバイル端末には興味があり、かつては
docomoで販売していたGalaxyTabやNECのLifeTouch NOTEなども試してみた。
しかしどれも中途半端に機能を盛り過ぎていたような感じで、自分には定着しなかった。
その点、Chromebookは「オンラインに特化」「ブラウザで完結」という潔さがある。
Googleのアカウントさえあれば、オフィスや自宅のWindowsやMacでも続きができる。
今までは、「データはクラウドに上げるがアプリは自分の端末にしかない」
という概念を取り払ったことは革命的だと思った。
まだ2週間程度しか経っていないが、とにかく使っていて面白さを感じるので、
まだ暫くは色々と使い倒してみようと思う。
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